あの子はどうしているだろう。
母猫は三毛猫、海辺を去るとき隣家に貰ってもらって、会いたいと思いながらなかなか会えなくて・・・
仕事が空いて、そうだ!とバスに飛び乗って、そっと辺りを訪ねたら玄関先で子供たちに会って・・・手を引かれて家の中へ。
「ネコちゃん2階にいるよ!」そのまま挨拶もそこそこに2階に上がると<猫ちゃんたちの部屋>には5・6匹の猫たちがいろんなグッズの中で自由に遊んで・・・。「この子だよ!」と抱いて連れてきた猫は、別れた時より一回り大きくなって、じっと私を見つめて。
すると、胸に飛び込んできて抱くと首をひねって私の手をなめ始めたのです。”チビちゃん!忘れてなかったのね!!”
”飼えるものなら・・・”マンションに暮らすことになり、泣く泣くネコ好きの隣家に貰ってもらって・・・・
まだ1年にも満たなかった子猫は、私のことは忘れていると思っていたが、胸に抱かれたまま何度も首をひねって私の顔を眺めては抱いた手を舐めて。飼い猫を失って、心のすきまを埋めてくれた外猫の子は、優しいまなざしで私を迎えてくれたのでした。
歓待に甘えて、帰宅したのは21時を回ったところでした。