風の教室
〜野の花・山の花でおなじみの広山流です〜
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緑のオアシスで・・・
山稽古  年に一度の山の中での稽古は、快晴ではありませんでしたが、雨に洗われた後のオゾンいっぱいの清涼な空気の中で行われました。
緑の季節が訪れて心地よい風が吹き始めるころ、思い思いの花入れを準備して数台の車で山に向かいます。

 里山の、知る人ぞ知る素朴な「そば処」も楽しみの一つで、稽古日に組み込まれて日程をやりくりしながら敢行されます。
当初の計画は、おりしも熊本地震のために延期し、したたるみどりの盛りに念願を果たし、花材として入手することのほとんどない山の自然が絶好の花材となりました。
 人も植物も生き生きとし、手の届く範囲でそれぞれの植物に触れ、活けこみが始まりました。思えば贅沢の極みだと言いながら、日ごろ直接触れることの少ない山の素材に触れて、時間を忘れていました。
涼しい空気が一瞬冷気を帯びると、さっと霧が立ち込めて、そして、涼しい風と共に緑が濃さを増し、山の緑が輝きを放ちます。
日ごろ、目にしながらも何気なく通り過ぎる山路の路傍の草も、この時ばかりは素晴らしい素材として受け入れて生かしています。
可憐な花も素朴な草も雑草にあらず、活かされて立派な作品を手助けします。

 山中の、霧が晴れたりかかったりしていく様子は、ふだん目にすることは少なく、その美しさに我を忘れます。
そして、誰もが芸術家として機能して、再度の機会を祈念しながら山をあとにしました。

日々、喧騒の中で懸命に生きていて、そして、自然と一体化しながらの極上のひとときを満喫した一日が、大きな活力となってそれぞれの日常を支えていくことになることでしょう。
| shukablog | - | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |









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