風の教室
〜野の花・山の花でおなじみの広山流です〜
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咲かなかった桔梗に・・・
鉄砲百合  殊のほか暑さの厳しい夏の一日、今年は、いつも毎年咲いてきた博多ユリが咲かない。その代り、白い百合があちこちに咲いた。博多ユリは、花びらの背に紅い筋が一本入る。花びらの一枚一枚の背にきれいな赤がスッと入っている。 
 東京から福岡に住んで、それは高砂百合ではないかと言ったら、即座に「博多ユリ」だといわれた。 固有種なのかもしれないと思った。 実際、山などで見る「ショウジョウバカマ」にも「筑紫ショウジョウバカマ」という固有種がある。 何はともあれ、その博多ユリが咲かない。 あちこちで見かける鉄砲百合は、それはそれで美しい。けれど、博多ユリに咲いてほしいのである。いつもの場所に咲いているので、博多ユリが変化したのではないかとも思っているが、少し淋しい。 来年は咲いてほしいと願っている。 夕焼け  異常な暑さが続いて、夕方たまりかねて2階の窓から外を見たら、異常なほどの美しい夕焼けがあった。 空が燃えていた。
  今年の夏は、多くの不幸に見舞われた。 7月の終わり、義妹の夫が永い闘病生活の末、妻と娘を残して彼岸に旅立った。9年にわたって意識不明のままの旅立ちであった。9年にわたって、妻子は毎日を病院で過ごした。<行くところがなくなったね>通夜の席で2人がつぶやいていた。  そして、8月に入ってすぐ、私の弟が後を追うように亡くなった。<生きたかったね>冷たくなった頬に手を当てて、懸命に病と闘った弟につぶやいた。がんばって頑張って願い叶わず逝った弟に、本当は<楽になってよかったね>と心の底でつぶやいていた。不本意な死を死んだ弟に。
  夏の終わり、異常な暑い夏の終わり、忘れかけた雨が降っている。瀕死の街路樹に音を立てて雨が降りそそいでいる。     −今年は、桔梗が咲かなかった気がするー
| shukablog | - | 22:43 | comments(1) | trackbacks(0) |
一昨日も千葉の実家へ行って疎らな葉のどくだみ草へ薬剤をかけましたが、地下深い根には届かないでしょう。愛でる先生には申し訳ありません。最近は、ススキまで根を張りだし、これも厄介な草です。もう体力が追い付かず、暑さにグッタリして生きて帰りました。夏の終わりの夕焼けは狂ったような色で、一抹の不安を常に感じさせます。異常な夏も終末を遂げようとしています。いささか不安げな、すっきりした秋が待ち遠しい。
| S.K | 2013/08/30 10:10 AM |









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